Simple Joys

まだ見ぬ景色 その先の

Cartonnage works in 2018

前回のブログ投稿から2年近く経とうとしているけれど、そういう実感が湧かないのは、矢のように速く毎日が過ぎ去っているということもあるかもしれないけれど、ブログのことは時々思い出し気にかけていて、そんなに投稿していなかった感じもなかったというのもある。

やらなければいけないことと、時に格闘しながらも(ちょっと大袈裟に(^^;))、断続的にでも続けているcartonnageの、まだ上げていない写真を記事にしておこうと思う。

 

 

2018年秋は2つのイベントに出品した。

 

何となくノスタルジーを感じる、とても好きだった黄色の生地で作った箱。

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蓋とは別の柄のバラを内側に。

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3つのかわいい小さな花を活かすために、蓋に柔らかい曲線の前板をつけて。

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 小さい花が蓋の両サイドにもくるように。これは左側。

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後ろ側の表情。オルゴールスタイルの蓋

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こちらはブックスタイルの箱。f:id:clematisgarden:20200217172202j:plain

 

 

内側はハッとするような、温度の低いピンク。

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蓋上の柄が途切れないように、蓋にサイド板をつけるとより存在感が増し華やかに。

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後ろ側から見たところ。ちょっと解りにくいけれどバラのリース柄が背の中心に収まるようにした。f:id:clematisgarden:20200217173339j:plain

 

 

ブックスタイルなので底にも表側の生地が続いて貼られている。

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出品したチャリティーイベントは確か京都であったと記憶している。

西の方を意識して布を選んだ記憶も。

どんな方が買って下さったのだろう、今もかわいがってもらっているかな。

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そしてこの直後、恒例になった目黒の手づくりマーケットに出店した。

本来なら、別立てて投稿するのだけれど、何と写真を取る時間がないまま出店(>_<)

また、珍しく早い時間帯に色々買っていただいた年で、品数が少なくなり現地での写真を撮らなかった記憶がある。

 

 

Mini Note Holders

先日、カルトナージュのチャリティー展示即売会に出品する機会があり、ノート付きミニノートホルダーをいくつか製作した。

 

下の二つはお薬手帳と同じA6サイズのノート用で、縦が16cmと手に馴染みの良いサイズ。

 

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布はリバティのタナローンで、右側のBoadiceaはピンクがかった赤がとても美しく、クラシックな柄も素敵だ。

モチーフはロンドン周辺にある彫像や、マンチェスターのウィットワース美術館所蔵のテキスタイルを元にしている。

左側のGlencot Houseはリバティの中でも人気の高い柄で、色味によってはすぐ売り切れてしまう。

デザインは実際のGlencot Houseのスケッチからおこしたものだそうで、イギリスの南西部サマーセットにある後期ビクトリア朝様式の、広大な敷地に建つカントリーホテルだそう。

 

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遥か以前、ロンドンに住んでいた身としては、こういう画像に出会うとイングリッシュカントリーの風景が思い起こされ、この場所には行ったことはないけれど懐かしさが蘇ってくる。

 

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現在もホテルとして営業しているのだろうか? 

 

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見開きの右側にノートの裏表紙を差し込むポケット、左側下にはメモやカードを挟めるポケットを付けた。

工夫したポイントはペンホルダーの部分で、内側の素材にはペンを入れる時滑りが良く、且つ筒型がしっかりと形崩れしないものを使っている。

 

Glencot Houseの生地はミニカットで、一番良い絵柄が表側に来るように切り取ったため、残りはノートホルダーひとつ分の分量しかない。

その一つを今自分用に作っている。(^_^)

 

 

こちらの4種はひとまわり小さいB7サイズのノート用で、縦が14cmとバッグの中に入れておけばメモ書き用として便利な大きさと思う。

上の三つはリバティプリント、下のかわいい柄はUSAコットンの’30sのコレクションから。

リバティは左から Pebble、 Harry James Jungle、そして定かではないがThe Street(?)。

真ん中のHarry James Jungle は絶滅危惧種の生き物をモチーフにしているという。

 

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内側は布柄の中の一色を取ったスキバルテックスを合わせて仕上げた。

スキバルテックスの面積が大きいので、その色を何にするかで作品の雰囲気がガラリと変わるのだが、今回のリバティプリントには濃い色のスキバルテックスが合うように思う。

 

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付属のノートはちょっとおしゃれなデザインのものを、それぞれの色合いに合わせ色違いで用意した。

また、チャリティー目的の出品ということで、特にお気に入りの貴重な生地を使用している。

そうすることで製作過程でより気持ちも込めやすく、6個全部仕上げようというエネルギーも湧いてきた。

ありがたいことにすべて買って頂いたようで、ほんの少しでもチャリティーに貢献できたのは良かった。

 

 

 

 

Thank-you Letter For The Most Memorable Christmas Eve

年末年始に、ある会社宛てにお礼状を書いていた。

 

個人的には知る由も無い方々なのだが、昨年12月、ある団体を通して思いがけない素晴らしいご招待にあずかったからである。

 

当日赴いた私と長男の、理想的には長男が主体で書く趣旨のものなのだが、それが出来ないので私の出番となった。

 

その会社のビジネスの性質上、ちょっぴりアーティスティックな感じのお礼状にしたい思い、あれこれと考えているうちにその当日ご縁のあった方々のお顔を描くことになっていった。

 

普段は絵も描かないし、まして鉛筆画、ペン画のようなものは初めての試みで鑑賞に耐えうるものができるかどうかもわからないまま、心のままに描いてみた。

 

 

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画用紙はイギリス製の水彩画用のクリーム色に、製図用シャープペン3mm芯のBを使った。

 

初心者なので写実に徹するしかないのだが、実は当初デザイン性のある絵を描く予定であった。

 

水彩画用紙を選んだのもそのためで、お顔を花に見立てて草花やプランターなどのモチーフを入れて着彩するつもりだったのだが、着彩がうまくいくかわからないし、また線のみの静かな雰囲気も味わいがあり、方向転換をした。

 

この2枚の線描画のお顔の大きさはほぼ同じなのだが、写真を一枚ずつしか撮る時間がなく、そのたった一枚の写りが良くなくて残念ではある。

 

ただ、私の記憶の中では実物はもっと繊細でクリアーな線で(*^o^*)、何より心を込めて描けたのでそれが重要かなと思う。

 

この中の数名と実際にお会いした場面は、若い方の優しい気持ちを受け取ったような暖かで幸せな一瞬のサプライズであった。

 

 

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左側は用紙の片側をエンボスの要領で額縁を形取って作った二つ折りのカード。

 

それぞれの線描画のサイズに合わせて作った額縁の部分にそれぞれを貼り、もう片側にメッセージを添えた。

 

右側にはその会社の方々へのお礼のメッセージをクラフトパンチャーで縁飾りをした台紙に貼って。

 

大きなカードの外側はしっかりとしたグリーン系のレザック紙、内側は金色の鳩と花束のプリント紙が新春の清々しさと感謝の気持ちを表しているようでそれを使った。

 

本当は息子の満面の笑顔もスケッチして感謝の印として添えたかったが、提出期限が来て断念をした。

 

全体の大きさはカードを二つ折りにしてA4サイズの封筒に収まるよう仕上げ、なんとか無事完了。

 

この手紙を見て読んで、送り先の方々の心がほっこりしてくれたらとても嬉しい。

Vogue Patterns Nostalgia

以前、古い雑誌をオンラインで海外から購入した。

  

Vogue Patterns 1975年夏号、イギリスの出版である。

当時の値段は米国ドル1ドル、日本円で298円前後の頃である。

 

40年以上前の出版物なので表紙も中身も退色は進んでしまっているが、頁をめくることなく保管されていたかのような状態の良い物だ。 

 

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真夏の太陽の女神現る、といったようなインパクトのある表紙。

 

後で知ったのだが、モデルはアメリカ人のジェリー・ホールという方。

この約1年半後には、40冊の雑誌の表紙を飾るスーパーモデルに登りつめるそのキャリアが始まった頃の写真である。 

そして、あのイギリスのロックバンド ローリングストーンズのボーカル、ミック・ジャガーのパートナーとなり、後に結婚。

近年は、メディア王と言われる実業家マードック氏と再婚し世間をアッと驚かせたようである。

 

 

目次のある見開きの左頁はイギリスの大手縫製糸メーカーのミシン糸の広告。

洒落たシチュエーションの広告だ。

この化繊の生地用の糸で貴女も(既製服のように見える出来の良い)手作り服を作りましょう、街角のジェントルマンが思わず挨拶してしまうようなレディになりますよ。

と、いう感じかな? (^^)

 

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巻頭大特集はインドの旅。

 

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背景、衣装、演出そして女性二人、男性一人のモデルの方達の素晴らしいこと!

撮影は高名なアメリカ人写真家スティーブ・ホーン氏という方だそうだが、モデル達の表情やポーズが美しく説得力があり、また同時にナチュラルな印象も受けるのである。 

 

 

黄色の衣装は表紙になったもの。

 

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この他に、撮影はインドではないかもしれないがピンクのビキニ着用の海辺の写真も掲載されている。

 

ここでは女性モデルを引き立てたりエスコートする役の男性モデルだけれど、存在感がありエレガントだ。

  

 

下の5枚の写真はすべてジェリー・ホールさん。

この時、まだ19歳の誕生日前の18歳!(@_@)

 

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10代で、一流カメラマンの前で、もうこんなパーソナリティが出せるのは持って生まれた才能かな?

 

 

優雅なレースやシアーファブリックのトップスがいくつか。

 

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同じ二人のモデルで。

 

 

大特集が終わり、トップデザイナー達の作品へと続く。

 

右の写真のノスタルジックな空気、光の加減、男女モデルの表情がとても良い。

 

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帽子も大切なファッションの一部。

 

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この他、フォーマルなシーンの装いなどもいろいろと載っている。

 

大きな宣伝広告は目次横のミシン糸の広告の一頁のみで、その他の小さな広告類は表紙や裏表紙の近くの頁にまとめられており、68頁のほとんどが作品の紹介写真だ。

構成がスッキリとして、雑誌としてたいへん見やすくなっている。

 

 

 

さて、なぜ私はこの雑誌を買ったのか。

 

この目立つ表紙に惹かれたとか、ヴィンテージ雑誌の収集が趣味といった訳ではない。

 

きっかけは、下のこの画像。

 

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ネット上でこれを目にし、気に入って保存していた。

ある時、雑誌の頁のようでもあると思い、それならばその雑誌を特定しようと思ったのだ。

 

それが、Vogue Patterns 1975年夏号だった。

ほどなくして、幸運にもその雑誌を入手することができた。

 

 

上の画像が載っているのはこの特集頁。

 

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何とこの6点の作品はシーツの生地で作られているそう!

シーツでこんなドレスを作りましょうという男性デザイナーの提案なのだ。

それはまぁ、忘れることにしよう。(¬_¬)

 

この雑誌を探して買う発端となった右頁の写真は、モデルそれぞれの個性が匂い立つ今も大好きな写真だ。 

 

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モデルのお二人の雰囲気とドレス、ヘアーメイク、ポーズ、背景が調和しているのが心地良い。

お一人は先のデザイナー作品も着ている憂いを帯びた優しい雰囲気のある方で、もう一人はインドの撮影に行ったキリッとした意志を感じるクールな雰囲気の方。

左端の写真のカーテン、画像ではわかりにくいけれど見事な刺繍の美しいカーテン。

 

 

巻末にはすべての衣装の平面画と用尺、そして市販されている型紙番号が載っている。

このように、ラルフローレン、ディオールジバンシー始め、数々の著名ブランド作品も型紙になっていたのだ。

 

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右下のアップは上の写真のドレス。

用尺は.......

ダブルサイズシーツやキングサイズシーツ、更に枕カバーも。(^^;;

 

最後のエディターズノートには、インド旅行のための手引きまであるという至れり尽くせりの雑誌。

 

 

 

ホームソーイングのためのファッション誌自体が少ない42年前、欧米先進国で洋裁をする人口が大きく、この雑誌を定期購読する読者も多かったのだろう。

 

そこから、すっかり様変わりした現在の状況に到るにはいろいろな要因があると思うけれど、いつかまた、このVogue Patterns 1975年夏号のようなファッション界の粋を集めた、素敵な夢を届けてくれるホームソーイングの雑誌が出るような時代が来たら嬉しい。  

Stitching A Garden

季節がめぐり例年より遅い春の訪れを実感できた頃、以前から気に入っていたクロスステッチのモチーフを刺してみようと思い立った。

 

庭のない都会の暮らしは、木々や草花の移り変わるさまに注目することなく12ヶ月が過ぎていく。 

 

そんな時、お気に入りのガーデンモチーフはちょっとだけ心を慰めてくれ、花木の植えられた広い庭のある家で生まれ育った記憶を呼び起こしてくれるようだ。

 

 

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刺繍は普段あまりしないのだけれど図案を見ることは大好きで、フランスの、特に二人のデザイナーのクロスステッチが好みである。

 

この図案もフランスのもので作者がはっきりしないが、作風からそのお二人の内の一人のものではないかと思う。

 

刺繍糸は指定糸ではなく、たくさんある手持ちの糸から色を選んで刺している。

 

 

 

リネン入りのアイーダにサクサク刺していくうち、何色もの糸をそれぞれ通した針を休ませておく大きめの針刺しが必要になった。

  

そこで、やはりクロスステッチで白いリネンで作ることにし、針刺し向きの図案をもう一人のデザイナーのものから選び、正方形の図案を長方形にするためレイアウトなどのアレンジを加えた。

 

その、元の図案からのアレンジがなかなか難しく、デザインを確定するまでに1日くらい費やしたが真っ白なリネンの目を拾って刺していく作業は楽しかった。

 

 

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中に詰めた綿はシリコン加工が施された化繊で、針が錆びないということであるので期待したい。

 

Champs とはフランス語で「野」や「畑」という意味。

 

今、刺しているモチーフがガーデンなのでテーマがお揃いになることを意識して作ってみた。(o^^o)

The Precious Postcards

1、2年程前に日本のオークションサイトでアンティークポストカードを見ていた時、このカードに目が止まった。

 

ヴィンテージ物でアーティストの名前も見たことがない。

 

でも、クォリティの高い筆使いが描き出す小さな世界に惹かれ、値段も安価だったため落札した。

 

  

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Rie Reinderhoff ____ オランダの挿し絵画家である。

 

透明感のある背景に子供の妖精達などの黒いシルエットが映える素敵なポストカードである。

 

調べてみるとこの画家は同じモチーフで6種類のポストカードを残している。

ただ、残念なことにほとんど市場で目にすることがない物のようだった。

 

 

それが去年の冬、海外のサイトに出品され、購入することができた。

 

 

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しかも、嬉しいことに5種類のうちの欲しいと思っていた絵柄である。

 

1枚目を手にした時、このリズム、動を感じる絵柄を生かす為には2枚のポストカードがあったらいいなと思っていた。

その2枚が揃ったのでフレンチスタイルの額装に仕立てる予定だ。

 

 

 

そして、次の一枚はPauli Ebnerである。

 

今年初め、このポストカードを、時々覗く海外のオークションサイトで見た時はにわかには信じられなかった。

 

それまで全く見たことのないカードであったのと、Ebnerの作品としては意表を突かれたモチーフでもあったのだ。

 

そんな超が付くほどの珍しいポストカードが、オークションではなく、非常にリーズナブルな値で販売されていたのにも驚いたが、めぐり逢いだったのか購入することができた。

 

 

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水辺のモチーフが実に清々しい、Ebner円熟期の愛らしい作品だ。

 

縁あって、私の元に来てくれた長い長い時を経たポストカード。

大切に観賞したいと思う。

 

Christmas Is Coming

12月に入りクリスマスが近づいてきたので、未完成のまましばらく置いておいた、額に入れて飾るクリスマスモチーフの作品を仕上げようと取り出してみた。

 

cartonnageの課題作品だった一つで、パッチワークパターン用の2種類の布とそれを乗せる土台を作る布、フレームはあらかじめ決められている。

 

各ピースの台紙をカットし布を貼りくるみ繋げる作業と、それを乗せる台紙の作成はもう終わっているので、後は中央にある小さな八角形の窓から見える部分のデザインを決めて仕上げ、全部組み合わせて正方形の白いフレームに入れれば完成である。

 

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この窓というか、八角形の枠内だけはオリジナルになる部分で、以前、製作し始めていたものはもう一つ心にしっくり来なくて仕上げるのをためらっていたのだ。

 

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そこで、材料もテーマも一新し、ストックしてあるハワイアンクリスマスのプリント生地の中の一枚を使って作成することにした。

 

不思議なことに今回のデザインは数時間で決まったのですぐ作業に取り掛かることができた。)^o^(

 

そして、出来上がりはこのように。

 

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2色の水玉模様のパッチワークパターンの部分をクリスマスリースに見立て、かつ中央の八角形の部分のフレームの役割もしている。

 

小さな作品だが、目先が変わって楽しめるデコレーションになった。

 

濃いグリーンの生地のゴールドの文字は目立たせたいのだが、そのすぐ下にある赤い模様は見せたくない、と言うことで、そこをうまくカバーできるデザインにする必要があった。

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ワイヤー入りの幅広の透けるリボンを立体的に形付け、中には金糸の雪のモチーフをのぞかせるように配し、赤い模様を目立たなくさせ、かつ装飾的に仕上げてみた。

 

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Mele Kalikimaka とは、ハワイの言葉でメリークリスマスなのだそう。

 

今回のように、手持ちの材料を駆使して作品を仕上げる時はデザインとしてはいろいろと制限が出てくる一方で、出番を見出せずにいた素材にスポットライトをあてることができるというメリットもある。 

 

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ひとつひとつの素材の個性を間違わず正しく理解して、より輝ける"出番" を提供してあげられるようになりたいものだ。

 

簡単にできることではないが、様々な素材と向き合って創作の経験を積むことによって培われていくのかと思う。