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まだ見ぬ景色 その先の

Mabel Lucie Attwell

数年前、初めて買ったアンティークポストカードは、Mabel Lucie Attwell(1879-1964) というイギリスの挿絵画家のもので、これは1926年 SUSSEX の消印がある。

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Attwellのイラストはポストカードや絵本のみならず、子供用食器、手芸用生地、刺繍図案、子供向けグッズなどにも使われ、それらのヴィンテージものは母国イギリスのオークションサイトで今も人気のアイテムだ。

Attwellを知った頃は、その可愛い生地をオンラインで探し、cartonnage用にと買い集めたものである。

 

 

こちらは、6年ほど前にポストカード柄の生地のポストカードの部分だけを切り抜いて作成した箱と総柄の生地を使ったトランクのように蓋が開く箱。

 

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どちらもイギリス製でこのメーカーの赤は何とも言えない綺麗な赤をしている。

  

 

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蓋のグリーンと赤の部分、フレームの役割をしているのはクロスステッチ刺繍で、図案はAttwellのクロスステッチキットの中のトリミング図案を採用している。

言わば、Attwellづくしにしたかったのである。

 

 

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大きな箱の中は一つ一つ取り出して使える小箱で、絵柄のある底の部分には薄いキルト綿を入れている。

左側の空いている箇所にはミニブック型の箱が入るのだが、どこかに出してしまったらしい。(´・_・`)

 

今は、いろいろな種類のリボン入れとして役立っている。

 

 

Attwellの作品は幼な子の愛嬌のある素朴さが魅力なのだが、後年明らかに作風が変わるのは、彼女の死後、ビジネスを引き継いだ娘の会社の製作によるものであるからと推測する。

時代に呼応した戦略だったのだろうが、オリジナルの持っていたテイストは失われてしまった。

同じように、ある時期アメリカの大手食品会社の宣伝に使用されたAttwellのイラストの数々は、もう全く別物のようで残念に思う。

 

  

さて、随分前にそのアンティークポストカードを額装してみた。 

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Cartonnage式で平たい箱の蓋の形をしている。

厚紙、スチレンボード、布、プリントペーパー、アートペーパーなどを使っている。  

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実は箱の本体を作成していない。

箱型ではない方法にしようかと思い、手を止めてしまったためだが、やはり、箱で壁に飾るスタイルでもいいかな、と思い直している。

 

それよりも何よりも、飾りたいものが次々と控えているのだ。

新たに、Ebnerのアンティークポストカードが2枚届いたのである。

( ◠‿◠ )